名古屋駅西エスカでは数件できしめんが食べられますが、その一つがこの店です。混雑していて「お相席でいいですか」とのこと。了解すると若い中国人カップルの向かいの席へ。彼らが食べたのは男が味噌煮込み、女が鍋焼きうどん、そして手羽先。どうやって食べるかなあ、と見ていると、女の方がベチャベチャ音を立てながら食べ始めました。うーん。
まあそれはさておき、こちらには様々なきしめんがあるのですが、基本は白醤油ベースの出汁だそう。「えー」ってな感じです。しかし「昔からのきしめん」というものがあり、これはたまり醤油を使ったものとのこと。そこでもちろんそれを注文。口上書には「ムロアジと鯖を贅沢に使い、味付けしたあげ、ほうれん草、かまぼこがのります。出汁は熱すぎず、出汁の量は麺が浸かるか浸からないかというほど。花かつおは麺が隠れるほどたっぷりと」とあります。
果たして出てきたきしめんは口上のとおり。これはなかなか伝統の味だと思いました。麺も幅広過ぎず、コシもあまりなく、それぞれのバランスが素晴らしい。たしかにこれがきしめんです。しかし原理主義的きしめんであって、確かにこれでは万人受けはしないでしょう。特に天ぷらとかまったく合わない。白だしにしたのはそういうことでしょうか。とはいえ駅前でこれを出しているのは素晴らしいと思いました。
でも様々なニューウェーブきしめん(と呼ぶしかない)を食べてしまうと、原理主義きしめんではやはり物足りない。特に出汁はもうちょっと量がほしい。麺ももうちょっと量がほしい。と思ったら案の定、追加可能で麺も出汁もそれぞれ200円で増量可。520円のきしめんに汁を足したら720円。駅前とはいえこれはちょっと。昔からのきしめんを食べて、きしめんもなかなか難しいものであるな、心してかからねば、とふんどし(履いてないけど)を締め直した次第。
店舗情報
店名 | エスカ なごやめん処 やぶ福 |
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住所 | 名古屋市中村区椿町6-9 エスカ地下街 |
電話番号 | 052-452-0288 |