讃えよ! きしめん、味噌煮込、名古屋の麺

一社界隈には数少ないきしめんの食べられる店 やぶ久

投稿者: MIZUNO  投稿日: 2013年12月24日
分類: 名古屋市名東区  地域別きしめん  普通のきしめん  種類別きしめん 
 

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名東区にはきしめん屋が少ないのですが、これはまあ新興の街ゆえ致し方無いでしょうね。実質的に昭和40年(1965年)代から開発されているわけで、戦後すぐはただの山の中ですから代々続く店などありません。ちょっと人が増え、店ができてきた昭和50年頃に、当時30歳位で飲食店を出した人は、今だと70歳前後ということになります。今回訪問したやぶ福一社店もそういうお店ではないかと。地下鉄東山線一社駅から徒歩五分ほどで、大通りから一本南にあります(打越交差点に近い)。一社という街はそれでもまだ早くに開発された方ですけど。

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一戸建ての店舗は戦後の戸建て店舗の典型的な雰囲気です。店内は小上がりとテーブルが6つほど。テーブルのメニューには定食がありませんが、正面の壁に定食メニューが掲げられてます。きしめんは単品が500円、定食は750円。蕎麦から味噌煮込みまでいろいろ定食がそろっています。おかず二品はたぶん変わらないのでしょうけどね。まあここは迷わずきしめん定食を注文。厨房には昭和20年生まれのご主人です。

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出てきたのは大根の煮物と唐揚げのおかず、たくわん二切れがついた定食です。きしめんはコシもなく、出汁にも特徴はなく、あげと赤耳かまぼこが入っているだけ。それでもたっぷりの花かつおやぬる目で少なめの出汁など、旧いきしめんの雰囲気を残しています。ただネギやほうれん草までないのは残念ですね。よく味の染みた大根、カリカリに揚げられた唐揚げは美味しいですけど、特にどうということもありません。まあふつうのきしめん屋、麺類食堂ということで。

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一社店とあるので、ネット検索してみましたが、やぶ久というのは西区にもう一軒ありました。ストリートビューで見る限り、なんだか店終いされてしまった感じがします。一社店に暖簾分けした本店だとすると、たぶん80代とかのご主人ということになるでしょうから、致し方ないかと(営業されてたらごめんなさい)。ということで、やぶ久一社店も10年後が不安です。現在150店を越えるきしめん屋に行ってみているわけですが、10年後どれだけのきしめん屋が残っていることやら、改めてとても不安な気持ちに…。

 

店舗情報

店名 やぶ久一社店(ぶは旧字)
住所 名古屋市名東区一社1-59
電話番号 052-701-7857

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このブログについて

きしめん、味噌煮込み、カレー煮込みなど、名古屋には独自の麺メニューがありますけど、どうも最近は讃岐うどんとかのチェーン店に押され気味。
さらに普通のきしめん屋さんは経営者の高齢化も進んでいて、10年後にはかなりの店が閉まってしまうのではという危惧も。きしめんというと駅ホームの店がいつもマスコミに取り上げられますが、独自のきしめん店はあちこちにたくさんあるのです。

そこでこのブログでは名古屋きしめん文化がいつまでも続くよう、できるだけたくさんお店を紹介したいと思います。

また味噌煮込み(みそにこ)やカレー煮込み(カレーうどん)も名古屋の麺。こちらも少しずつ追加して行こうと思っています。

 

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