名古屋の大須は今や若者の街。昔、私らがここらで遊んでいた頃は、ジジババの店が多かったのですが。織田信長の父である信秀の菩提寺「万松寺」のすぐ北にある丁字屋は、そんな昔からの店のようです。注文を取りに来たばあさんは80歳過ぎでしょう。「あいそ」がありません。店内も杖をついた近所風のばあさん、ざるそば大盛りを食べるサラリーマン風のオッサンなど一昔前の風景。あとは観光客かな? チラリと見えた厨房も年配の方みたいでした。
「当店は全て手打ちです」ということで、そばやうどんがあります。そうめんもあるけどそれ、手打ちかなあw。メニューを見るときしめん700円。手打ちならではの値段か。何より目を疑ったのはきしめん定食1600円。腹をくくって注文しました。
果たして出てきたのは、写真のとおり。天ぷらはエビと海苔、しし唐二つ。漬物二切れとスイカ。1600円-700円=800円ですから、ご飯(少ない!)200円、スイカ100円としてこの天ぷらは500円ということに。オイオイです。
麺はきしめんというより平たくしたうどん。時々こういうきしめんを出す店はありますが、これはきしめんとは違うでしょう。あげや蒲鉾、ほうれん草こそ入ってますが、ご飯茶碗と比較して分かる通り、量は少なめ。これ、単品700円でもオイオイでは。
肝心の味もまあどうということもありません。天ぷらも凡庸。近隣コインパーキングは40分200円ですから、都合1800円。安いきしめん定食だと3食分。大須は人が多いから、これでも客が入るのでしょうか。10円差を戦っている飲食店が多いのに、こう、何も考えていない店ってまだ結構あるなあとある意味感動しました。
店舗情報
店名 | 丁字屋 |
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住所 | 名古屋市中区大須3-29-6 |