チェーン店の若鯱家と黒川にある本家若鯱家の話はいろいろあるようですので、詳しくはググっていただくとして、黒川系統の若鯱家の一つ、犬山の若鯱家にとうとう行くことができました。想像と違って郊外店で、駐車場も豊富。例の田縣神社の北、いわゆる木曽街道沿いです。小牧線の楽田駅からも北へ300mほどなので歩けると思います。店内はカウンターやテーブル、小上がりなどけっこうな広さで、清明山の店とは大違いでした。
メニューの方もカレーうどんばかりでなく、様々な温冷うどんバリエーションメニューにラーメンまであります。味噌煮込みはなくなっているようでしたが。麺はうどん以外にきしめんが選べるのが素晴らしいところ。もちろんオーダーは「カレーきしめん」です。おねだんは800円となかなかですがさて。
一見ドロリとしたカレーですが、かき回してみるとそんなでもありません。一口レンゲを口に運べば、以外やサラリと飲めるスープ。もちろん、なんだろう、ひと味ちがうカレー風味です。以前聞いた話によれば、このカレー粉はある個人営業の業務用カレー粉屋さんが提供していたものを、廃業とともに黒川の店(とそのお弟子さん)がレシピをひきついだものとか。チェーン店とはそこが違うようです。さっぱりしていながら後を引くこの旨さ。結局飲み干してしまいました。いわゆる辛さはありません。
麺はきしめん。やや肉厚のある麺は、幅広ゆえ、いつも言いますがカレーに良く絡みます。うどんだとコシを楽しむことになるのでしょうけど、きしめんの場合はのどごしを楽しむわけで。とくにあまりドロドロではないので、チュルチュルという感触すらあります。例のチュルチュルウマウマは本来このためにあるのかと。こうなると、普通のきしめんも食べにこないわけにはいかないなあ、と決意を新たにして店を出ました。