中村区大秋町といえば、私の書いた「信長公記で追う桶狭間への道」にも登場した大秋城址(今の大秋八幡社)のある古い街です。空襲で燃えなかったこともあって、昔のままの狭い道がうねうねと残っています。さすがに古い家屋はもう数えるほどになってしまっているのが残念ですが。名古屋駅の北、則武一丁目から西へ続く道は古い道で、特に今の環状線を超えて大秋町のあたりは一方通行の狭い道になります。その途中にあるのが開治屋さんです。
70歳くらいの奥さんとその娘さん?という二人がお店にいました。テーブル4つほどの小さな小さなお店です。聞けば戦前からあって、もとは大須の方にあったけれど戦後にこちらへ来たのだとか。きしめんは390円です。定食にできますかと聞いたら「味噌汁つくけどいいかね」と。
玉子焼きとサラダ、写真ではフタ取ってないですがもちろん赤だしです。きしめんは案外しっかりしたコシで、濃い目の出汁はいい味です。たっぷりある御飯のおかずになるだけの濃い出汁はやっぱりいいですね。750円でした。もう80年も続いているきしめん屋さんです。ぜひ今後も続いてほしいものですが…。
店舗情報
店名 | 開治屋 |
---|---|
住所 | 名古屋市中村区大秋町4-57 |
電話番号 | 052-471-8085 |