戦前からのきしめん屋という話には必ず出てくるのが桔梗常という店です。今もあるということで一度行きたかったのですが、やっと行けました(とある日曜に行った時は休みでしたので)。戦後に100m道路が出来る前、東西のメイン道路であったであろう東陽通り沿いの角にある古いお店です。駐車場は二台停められますけど、まず運が良くないと停められませんね。
店内は古いです。桔梗常と金文字で書かれたでっかい木の看板がかかっていて、その下にはメニューが。きしめんは400円です。品の良さそうな70歳くらいの奥さんが注文をとりにいらっしゃって、定食550円を頼みました。店内にはお孫さんの自転車みたいなものが置いてあります。
きしめんは案外薄味で、ほうれん草とカツオだけ。幅のあまり広くない麺はコシは強くなく、と言ってクタンクタンでもない、まあ、なんというか標準的なもの。悪くはないですけどね。おかずは玉ねぎのかき揚げ。丸い玉ねぎじゃなくて刻んだ玉ねぎをかき揚げにしたものです。たくあん二切れとこれだけではさすがにちょっと寂しいか。昔はどうだったかわかりませんが、やはり消えていくことになるお店かもしれません。ちなみに領収書の名目は合資会社桔梗常でした。
店舗情報
店名 | 桔梗常 |
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住所 | 名古屋市中区栄5-19-27 |
電話番号 | 052-241-2224 |