クルマで走っていて見つけた、危なそうな店。危ないというのは多分そんなには美味しくないだろうなという意味でですが、時々すごく美味しい店もあるので入らずにはいられません。入ってみれば想像通り、80歳前後と思しきじいちゃんばあちゃんいらっしゃいました。たくさんのメニューが壁に並んでますが、驚くべきはその値段。きしめんは280円です。ころも同額。しかしその横には冷きしめんというのがあって550円です。
聞いてみると冷きしめんは量が倍あって、冷や麦みたいに汁につけて食べるとのこと。そこで兎にも角にもまずはきしめんを注文してみたのでした。待つことわずかで出てきたのは赤耳かまぼこにほうれん草、あげと花かつおという由緒だ正しききしめん。麺も幅があり、出汁もやや濃い目の色がうれしいところ。期待を持って食べてみましたが…。
さすがにこの値段で手打ちを期待することはできず、またおそらく茹で置きであろうきしめんは、伸び気味で最後の方ではぼそぼそに。かつて母親が作ってくれたきしめんのようでした。きしめんは昔、市場で茹で置きの「たま」で売っていたもの。これを昼間買ってきて、夜にだしを作ってそこに入れたものが夕食になったのでした。ほうれん草とかはバランスが悪いほどたくさん乗ってましたが。そんな母のきしめんを思い出す一品でした。ネギが入ってないのはちょっといただけませんでしたが。
店舗情報
店名 | お食事処 宝屋 |
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住所 | 名古屋市中川区中野本町1-28 |
電話番号 | 052-361-3245 |